健康な頭皮のpH(ペーハー)は、一般的にpH4.5~5.5の「弱酸性」に保たれているのが理想とされています。この弱酸性の状態は、髪と頭皮の健康を守る上で非常に重要です。
1. バリア機能の維持
頭皮の表面は、皮脂と汗が混ざり合ってできる「皮脂膜」という薄い膜で覆われています。この皮脂膜が弱酸性に保たれることで、外部から侵入する細菌や真菌の増殖を防ぎ、頭皮を感染や炎症から守るバリア機能を果たしています。
2. 常在菌のバランス
頭皮には、善玉菌、悪玉菌、日和見菌といった様々な常在菌が共存しています。弱酸性の環境は、善玉菌が活発に働き肌の保湿成分を作り出し、悪玉菌の増殖を抑える役割があります。このバランスが崩れると、フケやかゆみ、炎症といった頭皮トラブルの原因となります。
3. キューティクルの保護
髪の毛も弱酸性で、pH4.5~5.5が理想的とされています。弱酸性だと髪の表面を覆うキューティクルがしっかりと閉じた状態を保ちます。キューティクルが閉じていることで、髪内部の水分や栄養分が流出しにくくなり、ツヤやコシのある健康な髪が維持されます。
頭皮のpHバランスが崩れる原因
- 洗浄力の強いシャンプー アルカリ性に傾いたシャンプーは、洗浄力は高いものの、頭皮に必要な皮脂まで洗い流してしまい、pHバランスを崩す原因になります。
- パーマやカラーリング パーマ剤やカラー剤は、髪のキューティクルを開かせるためにアルカリ性の薬剤を使用します。このため、施術後は髪や頭皮が一時的にアルカリ性に傾き、ダメージを受けやすい状態になります。
- 生活習慣の乱れ 食生活の偏りや睡眠不足、ストレスなどは、皮脂の過剰分泌やホルモンバランスの乱れを引き起こし、頭皮のpHバランスを不安定にすることがあります。
弱酸性の頭皮を保つためのケア
- 弱酸性のシャンプーを選ぶ pH値が弱酸性のシャンプーは、頭皮への負担が少なく、必要な皮脂を保ちながら優しく洗うことができます。
- 正しいシャンプー方法 熱すぎるお湯は頭皮を乾燥させるため、ぬるま湯(38℃程度)で優しく洗い、すすぎ残しがないようにしましょう。
- 施術後のアフターケア パーマやカラーリング後は、弱酸性のトリートメントなどを活用して、pH値を速やかに弱酸性に戻すことが大切です。
- 健康的な生活習慣 バランスの取れた食事、十分な睡眠、適度な運動を心がけ、内側からも頭皮環境を整えましょう。
弱酸性の頭皮は、肌への刺激が少ないというだけでなく、髪の健康を支える重要な要素です。弱酸性の健康な頭皮を維持することが、美しく健やかな髪を育むのですね。
BIDAN 大津店
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