赤外線と発毛はとても密接な関係となっておりまして、ビダンでのケアでも取り扱っている分野であります。
| 種類 | 波長 | 作用 |
| 近赤外線 | 700〜1400nm | 皮下数mm〜数cmに到達。毛乳頭・毛包幹細胞に直接作用する可能性あり |
| 中赤外線 | 1400〜3000nm | 主に皮膚の浅い部分を温める |
| 遠赤外線 | 3000nm〜 | 表面加熱が中心。血流改善に関与 |
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2. 赤外線が発毛に働くメカニズム
① 血流促進
•赤外線は皮膚や皮下組織を温め、毛細血管を拡張。
•髪の毛を作る「毛母細胞」への酸素・栄養供給がスムーズに。
② ATP産生の促進(ミトコンドリア活性化)
•近赤外線は細胞内のミトコンドリアに作用し、ATP(エネルギー分子)産生を増加。
•ATP増加により、毛乳頭細胞の増殖や毛包の成長が促進。
③ 炎症抑制
•低出力の赤外線は頭皮の炎症や酸化ストレスを抑え、毛包の老化を防ぐ。
④ 成長期の延長
•研究により、赤外線照射で毛包の「成長期」が長くなり、休止期毛の減少が報告されています。
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3. 実際のエビデンス
•低出力レーザー療法(LLLT):FDA認可の育毛機器(波長650nm付近)が臨床試験で有効性を示す。
•近赤外線(800〜1200nm):ミトコンドリア活性化による発毛促進効果が報告されつつある。
•遠赤外線:主に温熱効果で血流改善、補助的に頭皮環境を整える。
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4. 注意点
•高出力の赤外線は逆効果(熱ダメージで頭皮炎症を起こす恐れ)
•皮脂分泌過多や頭皮湿疹がある場合は悪化する可能性がある
•医療用レーザー機器は医師管理下で使用するのが望ましい
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5. 赤外線と組み合わせると効果的なケア
•頭皮マッサージ(血流促進を相乗的にサポート)
•ミネラル・タンパク質・ビタミン補給(毛母細胞の材料供給)
•腸活(栄養吸収率を高め、血流質を改善






